2010年06月23日

世界で一番美しい夜



おもしろかった。

こういう切り口で寓話を撮るなんて‥と最初面喰らったのだけど、
どうして実に奥が深い作品でござった。

主演は元タカラジェンヌの「月船さらら」でござい。
宙組が出来た時に組替で月組から移って『ベルバラ2001』でフェルゼン役を好演。
結構好きだったなぁ。
卒業する際に「私を覚えていて下さいとは申しません。嫌でも思い出す存在になってやります」と啖呵を切った(若干お笑いが入っていた)のが非常に印象的だった。

劇場公開時。低俗マスコミは、こぞって元タカラジェンヌの貞操帯ヌードばかり報じていたため、本作の根底に流れる奥深いテーマ性を見出すに至らなかったのが不覚でござった。

石橋凌はひたすらポコチンを鍛える元過激派という設定。
それこそ熱心なARBファンが観たら気絶しそうなおバカキャラなのだが、
実は本作の肝の部分を強烈に演じきっている。

そして田口トモロオだ。
淡々とした台詞が多いので、プロジェクトX臭が漂うのだけど、やはり上手いねこの人は。

人に最も近いと云われる類人猿ボノボ(ピグミーチンパンジー)は、
群れの中で争いごとが発生すると一斉に交尾や性器のこすりつけ行為(ホカホカと云う。ホントだよ‥笑)を開始し、トラブルを沈静化させる。
極めて平和的な猿である。
本作は、人にそれをさせちゃおうという寓話だ。

さてさてR18でありながら文化庁推薦作品ときたもんだ。
猥褻でも淫靡でもない、不思議なファンタジーに出来上がっているので、エロがお嫌いな方(ホントは好きなくせにぃ‥爆)でもOKの佳作でござい。


※余談ですが、大魔神カノンのタイヘイ(眞島秀和)が月船さららの上で腹上死します‥笑。
posted by 榎田信衛門 at 02:10| Comment(0) | 008雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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