2010年07月21日

日本映画のディティール

映画「さまよう刃」を観た。
原作は未読である。なので原作を如何に活かして尚且つ殺しているかは分からない。
個人的には突っ込みどころ満載。
復讐鬼となった父親(寺尾聡)が、携帯で自宅の留守電メッセージを聞いたりするわけだが‥。
「おいおい、位置情報バレバレぢゃん」とか
「通話内容傍受されちょるやろ」とか
突っ込まずにはいられない。

まぁGメン'75レベルの寓話と思えば観れないことはないと割り切ってラストシーンを迎えたが、
「おいおい、警察さんやってることめちゃめちゃぢゃん」てな塩梅で、
むしろ西部警察なオチに「あんたがた多不満」でありました。


ところで日本のテレビドラマや映画で毎回「あーあーあーあーあー!」と思うことがござる。
それは記者会見やぶら下がりインタビューのシーンでござる。

ちなみに拙者、一度だけでござるが記者会見の経験あり。
あ、取材する側じゃなく受ける側よん。(取材する側はそれこそ100回以上経験あり)
古い話で恐縮ですが1985年のこと。エフエム中九州(現・FM熊本)が開局する直前に開かれた記者会見でござんした。
場所は今は無き熊本厚生年金会館。
エフエム中九州から局側上層部と看板番組パーソナリティとして江越哲也氏、かなぶんや氏そして私の3人が出席。
地元記者達からの質問に答える形。でも殆どランチミーティングのノリだった。皆、顔見知りだし‥笑。
写真もスナップみたいなのしか撮らないし「記者会見にしてはのんびりしたもんだなぁ」と拍子抜けしたことを覚えござる。

さて閑話休題。会見シーンの問題点ね。

まずマイク‥。
記者達が突き出すマイクの殆どが安物のカラオケマイクでござい。もう失笑。
どこから集めたんやろ?と不思議に思うほどの玩具レベルのマイクが画面を彩ります。
中にはケーブル外したまんまで接点剥き出しのやつとかあったりで、これがホントのワイヤレスマイク‥爆。
普通TV局が使ってるのはシュアーのSM-63LとかSANKENのMS-7Cあたりぢゃろ。
FMCでさえ取材用はSM-63LかSONYのF-115だ。
なんだろね。小道具揃える予算をケチってるのかね。(局の機材倉庫に落ちてたりするぞ‥拾って来い)

続いてスチルカメラ‥。
いまだにフィルム送りノブを親指で巻き上げるレトロ感がたまらんわー。
「せめてワインダーくらい付けてくれよ」って、そういう話じゃない‥笑。
時代設定が過去のドラマであれば話は別だけど‥。
ある意味アナログ文化を死守しておるげな。

さらにムービーカメラ‥。
これまた写ってるカメラたちの古いこと古いこと。
3/4(Uマチック)時代の3管カメラが出て来るのは普通。
「お懐かしや〜プランビコン様〜!」「いえ、私はサチコンです。日立なので‥」なんて、さすがにイメージオルシコンは居ませんけどね。ビジコンはたまに出現するけど‥。※わかる人だけ笑いなさい。
またカメラマン役の役者達にきちんと教えないもんだから、信じられないホールディング姿。失笑モノでござい。
会見場で三脚もつかわずハンディーって、どれほど緊急事態やねん。

「さまよう刃」でもテレビの記者だかレポーターだかが、刑事たちに群がるシーン(よくあるシーンですな)があるんだけど、ありゃ記者クラブ制度が霧消した後をイメージした未来のシーンかね‥笑。

ディティールをかっちり作り込めない日本映画。
駄目なところはまさにそこにある!と断言しておこうかいの。
posted by 榎田信衛門 at 14:20| Comment(0) | 008雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。