2006年05月07日

ラジオの行先

かつてラジオの現場での会話。
テープ?んなもん使い捨てよ。じゃんじゃんハサミ入れちゃって、間(ま)のいいトークを作ってよ」とか
「打合せくらいちゃんとした出前とろうよ。その代わりナイスなアイデア出すまで帰さないぞぅ」とか
「弁当は1人1500円まで出そう!」とか
「中継?行ってこい。新幹線グリーンで行って来い!」とか
「タクシーチケット。ほら一冊あげるよ。好きに使いな」
な〜んてバブリィな時代がありました。

もちろん番組のカラーとかいろんなケースによって状況は異なりますが、
基本的に『ラジオはゲリラだ!アイデアで勝負だ!』というノリが
特にAMなんかがそうですが専らの流れでありました。

くだらないアイデアであっても「とりあえずやってみよう!」という腰の軽さが素敵だったなぁ。
「必要ならゼニも出そう!その代わり楽しい番組作ってくれよ!!」ってね。

総じて番組の《活きの良さ》に重きを置いていたように思えます。
いかに聴かれる番組を作るか?ということにも通じます。
そこには《ながら聴きでもいいからとりあえずラジオのスイッチを入れて貰いたい》なんて消極的な姿勢はこれっぽっちも無くて、テレビ見てる奴、外で遊んでる奴、勉強してる奴の意識を完全にラジオに引き寄せようとする《半ば強引な意図》が働いていました。

「パーソナリティ全員立って、ハンドマイクで番組やっちゃおう!」
これで2時間の生番組やったことがあります。
一見無意味に思えるような事ですが、喋りながら踊ったり出来るので、番組にドライブ感が出るんですね。
ちなみに私はこの番組のDでしたが「Dが椅子に座ってふんぞりかえっていちゃ、楽しい番組なんかできゃしない」というポリシーがあるもので、立ったままキュー振ってました。サブがスタジオにとっての応援席という考えなんですね。DもADも皆スタンディングで盛り上げる。ヘトヘトになりますが、この一体感!いいですよ。

「本番前にスタッフ全員でストリーキングをしよう!」
これも本当にやりました。※かつて有楽町界隈ではこれをすると出世するという都市伝説があったのです。
全く無意味に見えますが、チームワークが素晴らしく良くなりました。戦友みたくなるんですね。その後の番組のテンションの高いこと!

「立ち小便をバイノーラル録音で放送しよう!」
後で局Pから怒られましたが、リスナーからは「馬鹿過ぎて大笑い」と大好評でした。

他にもイロイロありますよ。
・他局の社屋のまん前から生中継し「○○○(自分とこの局名)バンザーイ!」と叫んで逃げてくる。
・出演者を温泉の湯船に入れたまんまの状態で1時間のトーク番組を録る。
・都内を自転車で迷走しながらトーク番組を録る。
などイロイロ‥。

どれもこれも下らない企画ですが、聴くとその場の空気感というか収録風景が頭の中にイメージできるものばかりです。
何をどう喋ったかは覚えて無くても、どこからどんな感じで放送した番組だったかは印象に残るはず。
これが明日のレイティング向上へとつながるんです。

ところが最近は、どこもそうでしょうけれど、低予算を免罪符に企画自体を萎ませている。
つまり《低予算→長尺化→薄っぺらなワンマンフリートーク→伸び悩み→SIU低下→スポンサー離れ→さらに低予算》というデフレスパイラルに陥っているわけで、どこかで抜本的な改善策を打ち出さない限り、墜落すること間違いなし

ちなみに上記の馬鹿企画は、どれもお金かかってません。ちょっと恥をかいてるだけです。
その恥を快くかかせるためには、番組に関わる面々のテンションやモチベーションを上げることが必要。
そのてっとり早い特効薬が《弁当や出前、乗り物のグレードアップ》だということを知っている局Pが今や絶滅状態だからダメなのよラジオ業界は‥笑。


posted by 榎田信衛門 at 03:41| Comment(3) | TrackBack(0) | 003近頃の若い者は | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お金をかけずに恥をかく

これって、まんま関西人の心意気でんがな。

そうか、関西のネットラジオの面白さの理由が
なんとなく見えてきたぞ。ネットラジオサラダ巻き
とかジジモノジャンキーとか低予算だけど
腹かかえて笑えますもん。(^o^)
Posted by clausemitz at 2006年05月07日 11:14
(こちらでは)はじめまして、です(^^ゞ

>他局の社屋のまん前から生中継し「○○○(自分とこの局名)バンザーイ!」と叫んで逃げてくる。

こういういたずらチックなノリ、大好きです♪
ストリーキングはさすがにできませんが(笑)、「お金をかけずに恥をかく」精神アッパレ!

無意味なことを楽しめる人って素敵ですよね。
自分の人生を振り返ってみても、キラキラしているのはバカ騒ぎの思い出が多いし^^
Posted by けめこ at 2006年05月08日 01:49
>けめこさん

いたずら心をいつまでも持ち続けたお陰で、
妙なオヤジになっちまいました‥笑。


>clausemitzさん

低予算に喘ぐのではなく、
低予算を逆手に取って遊んじゃうってことですね。
確かに関西の人はこういうの上手いもんなぁ。
Posted by ParaT at 2006年05月09日 11:48
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