2007年03月15日

お経お布施理論

『お経お布施理論』っちゅうのがあります。
恐ろしく端折って解説すれば《格の高い坊さんは、布施が高い》ということです。

これをクリエーターに当てはめると《格の高いクリエーターはギャラが高い》となります。
ひっくり返せば《格の低いクリエーターはギャラが低い》ということです。
応用しますとね。《予算をたっぷり持っているクライアントは格の高いクリエーターを選ぶ》ということも云えましょう。

これは、40年以上昔、国立民族学博物館の初代館長となった梅棹忠夫氏が提唱した有名な理論でござんす。

さてお立会い。
ここで云う「格」っちゅうのは、実績とかキャリア、あるいは1度でも「上客」を掴んだことがあるというネームバリューなどによる総合的な評価っちゅうことになりましょう。実力とかスキルとは直接関係が無いかもしれない。要するに《曖昧》ってことですね。
とは云うものの、まぁ確かに曖昧ではあるんですが、よくよく観察してみますとね、格の高低、その格差の間になんとなく、いや、割りとはっきりとした《意識の違い》があるのではないか‥な〜んて思ってしまう。

例えとして適当かどうか分からないけれど、私の場合で申し上げますとね。
「ParaT/榎田さん、いつも毒舌吐いてて大丈夫ですか?使ってもらわれなくなりゃしません?」と心配なさる御仁がいる。
それは忠告なのか、あるいは老婆心であるのか‥。人によっていろいろだけど、基本的に心配御無用でござんす。
私が毒舌を吐かなくなった途端「あいつは日和った」と離れていくクライアントや仲間は居ても、そうでない奴は最初から近づいて来やしませんから‥笑。(これを人徳と云う‥嘘)

そういう毒舌中年男(嘲笑)が熊本の業界なんか斜から眺めてますとね、デザインやらウェブやらライティングやら、それこそいろんな分野でフリーランサー及び小規模集団が頑張っていますが、会って話すと異口同音に「ギャラが少ない‥」「熊本は知的財産という尺度が無い‥」と青息吐息。まことにご愁傷様です。
どうなんでしょう?さっきの「使ってもらわれなくなりゃしません?」と心配なさる御仁の多くは、実はこういうクリエーターの皆さんなんですが、天邪鬼兼一言居士である私はいつもこう思うんだ。

「あんた、使われてやってるって何故主張しない」

競争という要素のみで比較してみた時、熊本なんか箸にも棒にもひっかからないくらい首都圏のそれは激しいものがありますが、「使ってもらっている主義」で頑張っている人と「使われてやってる主義」で頑張っている人の間には、割りとはっきりとした線引きがあるように思えます。
これはある意味プライドの有無なのかもしれない。中には実態の伴わない無意味なプライドを振りかざして忌み嫌われてしまう可哀想な人もいるけれど、さっきのお経お布施理論というフィルターをかけてみると、格の高いクリエーターは皆「使われてやってる主義」もしくは「俺の話を聞け〜〜」という強さを持っているように感ずる。

クライアントって言葉の意味知ってます?
ラテン語のクリエンヌが語源です。「忠告を訊く人」という意味だと何かの本で読みました。
クリエーターは「忠告する人」であるべきで、ある意味軍師でしょ。使ってもらってどうすんの?
※別に「偉そうにしろ」と云ってるわけではないので誤解無きよう。かく云う私も腰は低いよん‥笑。

蛇足代わりにもう一言。
私が心に刻むクリエーターとしてのプライド→『将聴吾計、用之必勝。留之。将不聴吾計、用之必敗。去之。』(意味は自分で調べましょうね)
posted by 榎田信衛門 at 14:05| Comment(1) | TrackBack(0) | 008雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
「この人が言うなら間違いない」と、言う事を素直に聴いてもらえる人は、やっぱり「人徳者」でないと難しいと感じます。
「そのレベルまでたどり着けるか?」で、クリエーターの格が決まるのでは?と思います。
Posted by take2-chances at 2007年03月15日 21:43
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